不動産が資産価値が落ちにくい不動産にはどのような特徴があるかご存じでしょうか?
実は資産価値が落ちにくい不動産には共通する幾つかのポイントがあるのです。
ではそれは具体的にはどういったものなのかみていきましょう。
交通の利便性
まず不動産の資産価値を見極めるときには重要な要素として、交通の利便性が重視されています。
一般的には最寄りの駅から徒歩10分圏内が利便性が良いと判断されています。
なお中古マンションを販売するときにはいくつかの諸要素を考慮したリセールバリューという基準があり、85%以上であれば販売しやすいとみなされます。
徒歩10分圏内ですとこのリセールバリューは88.1%であるのに対し、徒歩15分圏内になると83.5%まで下がります。
さらにバスで10分以内となるとこのリセールバリューは75.3%まで下がってしまうのです。
バスは時間が読めない部分もありますので、徒歩圏内を購入希望者が重視することがわかります。
立地の良さ
次に不動産の資産価値を高めるものに立地があげられます。
よくテレビで見る住みたい街ランキングというものがありますが、このように人気のある街の不動産は立地がよく資産価値が下がりにくいのが特徴です。
こういった立地の良い不動産は、売却を決めてから比較的短期間で売買が成立するため人気が高いのです。
例えば、吉祥寺、恵比寿、池袋などは例年人気を保っています。
また渋谷区・港区・千代田区のように地価が高い状態をずっと保っている地域も資産価値が落ちにくいといえます。
さらに周りに新しいマンションを建てる余地が無い地域だったり、再開発や新線開通が予定されていてこれから地価が上がりそうな地域だったりすると不動産の価値はさらに落ちづらいでしょう。
このような立地条件の良さは不動産の年数が経っていってもほとんど変わることがない要素ですので、資産価値の維持を考えるならば覚えておきたいポイントです。
販売・施工会社の影響
さらに、大手分譲会社が販売した物件はブランド力に伴う安心感からある程度の価格を維持し続けます。
基本的に、大手分譲会社は建設後もきちんとした管理体制を整えています。
例えば、マンション等はどうしても築年数が経過して老朽化していくものですが、管理の仕方によって劣化の程度が大きく変わってきます。
この点、大手分譲会社は、建物の清掃をきちんと行っていたり、定期的なメンテナンスや修繕を行っていたりします。特に大規模修繕のための積立をしていて、工事を計画通りにしているマンションは資産価値を保つと言えるでしょう。
もし不動産をすでに持っているなら、一戸建てにしてもマンションにしても資産価値を落とさないためには日頃からのメンテナンスが大切になります。
ガスや水道などの定期的なメンテナンスを行なったり、日常的に掃除などの基本的なことを続けるだけでも不動産のコンディションはかなり良い状態に保たれます。
住みやすい住居
物件の交通環境や立地は、日々の生活に大きな影響を与える要素となります。要は通勤・通学・買い物などがしやすいわけですから、生活はより快適になるわけです。
そして多くの人は快適な生活ができる住環境を好むわけですから、こういった不動産は人気物件となり、需要が高まることになります。その結果が資産価値が上がることにつながるのです。
つまり「住みやすい→住みたい」になることで、物件の人気・需要が高まり、高値でも売れる物件となるのです。
またご自分の不動産の価格、相場を把握することで、間違いのない売却設定もできますのあわせてチェックしておきましょう。