メリットとデメリット
不動産投資を行う場合、多くの方はローンを利用することになります。
そしてこの不動産投資ローンにはメリットとデメリットがありますので、それを知ってからでも投資をすべきか決めても遅くありません。
不動産投資ローンの2つのメリット
まず不動産投資ローンのメリットとして考えられるのが、融資を受けることによるレバレッジの効果です。レバレッジとはてこの原理という意味であり、少ない資金で多くの投資をできるという意味だと考えてください。
一般的にローンの借入をするとマイナスになっているのではというイメージを持つ人も多いのですが、数字を入れてみると実に分かりやすくなります。
投資には収益率を計算するROIというものがあるのですが、これは年間のキャッシュフローを初期投資金額で割り、100をかけたもので算出できるのです。
仮に物件の価格が3000万円であるとして利回りは10%の物件があるとすると、キャッシュフローは年間で300万円です。
300万円を最初の投資金額で割っていくのですが、3000万円の物件に対してすべて自己資金でまかなったとすると、10%という数値が出ます。
反面で自己資金が300万円で残りの2700万円は不動産投資ローンを利用したとしてください。この場合、先ほどの例で計算をすると、100%という数値がでます。
投資効率だけで言えば、10倍も差が出てくるのが不動産ローン最大の特徴でしょう。
もう1つ大きなメリットには、団体信用生命保険に加入できる点です。
この団体信用生命保険に加入することにより、ローンの支払い中に死亡をしたり、高度障害などを負うことがあれば、残債は保険から支払という形になりますので、後々の心配をする必要はありません。
不動産投資ローンのデメリット
反対に不動産投資ローンのデメリットはどこにあるのかと言うと、最も代表的なものとしては金融機関が積極的ではない点です。
そのため審査が通常のローンよりも厳しくなっているのが現状だと言えます。
また一部の金融機関では積極的に不動産投資ローンへの融資を行っているのですが、金利が少し高めの設定になっていることが多いのもデメリットでしょう。
中には5%を超える金利設定をしている金融機関もあり、よほど利回りが良い物件でなければ利益を出すことはできません。
また審査の基準としては本人の属性だけではなく、投資対象となる物件の収益性なども見られるので、ローンを組むにしても制限を受ける可能性があります。
不動産投資ローンでは融資を受ける物件を金融機関が査定し、その査定額の何%という形で融資額が決まるのがほとんどです。場合によっては希望額まで届かないケースもあるので、その点もデメリットになってきます。