情報の重要性
競売は一般の人であればほぼ誰でも入札することができます。
重要なのは事前の準備をどれだけしているかで、しっかり準備を行うことがよい物件を落札(購入)できることにつながるのです。
それぞれの競売物件は一般に流通している物件よりも、一つ一つの状況が違ってきます。
例えば、権利関係、建物自体の状況などがかなり変わってくるのです。
しかも、最終的な競売落札価格を予想するのは容易ではありません。
色々な過去情報、周辺情報、需要と供給に関する情報などをもとにさまざま角度から物件を調べなくてはならないのです。
では実際にどのようにして競売物件を検索できるのか考察していきましょう。
情報収集
物件の所在地、物件の広さ、周りの地価や物件の相場という大まかな情報は、新聞や不動産情報誌、そしてインターネットを通して知ることができます。
一般の物件は不動産会社が情報を持っていますが、競売物件の情報を持っているのは裁判所です。
それで、自分が希望する地域を管轄する裁判所を確認して、その裁判所の競売物件の情報はこまめに確認するようにしましょう。
また、裁判所で競売にかけられる物件の情報というのは、BITという、最高裁判所が運用する競売専用のサイトから得ることもできます。
BITとはBroadcast Information of Tri-set systemの略です。
このサイトはインターネット上で競売物件の情報を公開し、検索できるように開発されたシステムで全国の裁判所で導入されています。
インターネット環境があればだれでも利用することができますし、会員登録などの手続きも必要ありません。
もちろん利用料などの費用もかかりません。
このサイトを利用するには、インターネットの検索欄に、BIT(スペース)競売、と入れて検索するとアクセスできます。
そして画面の左側に出てくる競売物件情報地域選択というところから、希望する裁判所を選択してください。
BITの閲覧はこちらどうぞ。
BITとは?
このサイトからどんな情報が得られるのでしょうか。
裁判所によって公告中の物件の、種別、所在地、交通などの基本的な情報から、面積、間取り、築年月などのより具体的な情報までを知ることができます。
さらに、裁判が取り下げられたり、売却の期日が変更されて公告そのものが取りやめになったりした場合でも、原則すぐにその情報が反映されます。
また過去の売却データも検索することができますので、探している物件が過去にいくらで落札されているかなどを知ることもできます。
過去の売却データを参考に、入札金額を決める目安になります。
3点セットをダウンロード出来る
大切な点として、競売物件の情報を知るうえで欠かせない3点セットをダウンロードすることができます。
3点セットとは「物件明細書」、「現況調査報告書」、「評価書」の三つの書類です。
以前は裁判所でしかこれらの情報を見たりコピーしたりできなかったのですが、インターネットが普及した現在ではこのBITサイトから閲覧やダウンロードができるようになりました。
もう裁判所に行って並んだり、コピー代を支払ったりする必要がなくなったのです。
またこのサイトを通して入札後の開札結果などを知ることもできます。
うまく併用しよう
民間のサイトももちろんありますが、入札に関する資料や情報はBITがもっとも充実しています。
競売物件の代行を依頼する場合などは民間のサイトを検索する必要がありますので、ご自分の用途・状況に見合った使い分けをしましょう。
なにはともあれ、まずは「3点セット」で確認するとこがはじめの一歩になります。