
埼玉県は、東京都に近い県の南部に人口が集中し、都心のベットタウンとして発展しています。
埼玉県の人口は全国で第5位であり、アジア系の外国人などが多く住んでいることも一つの特徴です。
では埼玉県のここ5年の人口推移は増加傾向にあるのでしょうか?
埼玉県の人口推移
平成27年10月の時点での埼玉県の人口総数は、7,254,531人で、世帯数は2,983,226世帯となっています。
平成22年に行われた国勢調査によると埼玉県の総人口は719万人でした。
これらを比較すると緩やかに増加していることがわかります。
また平成28年に実施されたの国勢調査の結果が平成29年の春ごろに出ますので、その時にはより正確な数字を知れるでしょう。
広域都市別でみると
平成22年に行われた調査内容を、広域都市別でみると、埼玉県南地域に413万人が住んでいるのに対し、圏央道地域に243万人、県北地域に52万人、秩父地域に10万人と南部にかなり偏っている傾向がみられます。
平成7年から平成22年までの5年ごとの人口推移を広域都市別に見ていくと、県南地域では順調に増加傾向が続いています。
しかし圏央道地域、県北地域では横ばいか微増、秩父地域に至っては減少傾向が続いています。
人口の増減率の推移は、平成17年から平成22年の間に、県南地域と圏央道地域は順調に上昇しているのに対し、県北、秩父地域は、減少率が大きくなっているので、今後もこれらの地域では人口減少がみられると予想されます。
人口の多い都市を前回の国勢調査の結果から具体的に見ていくと、さいたま市が122万人、次いで川口市の50万人、そして川越市の34万人となっています。
以前の調査から比べると、さいたま市が4.6万人、川口市が2.1万人、そして越谷市が1.1万人と人口が増加しています。
興味深いのが、区画整理を積極的に進めている伊奈町の人口の増加率が16.3パーセントと県内トップになっているということです。
伊奈町は、埼玉新都市交通伊奈線ニューシャトルをはじめとする交通路の整備や教育施設の誘致などを行っています。結果として2015年現在、国内で人口が10番目に多い町となっているのです。
将来的には人口5万人を超える可能性が高いと言われています。埼玉県内の不動産取引において今後も注目したいエリアと言えるでしょう。
人口集中地域
さらに県南部を走る国道16号も元気のある地域です。国道16号に接する市町は24ありますが、なんと埼玉県の人口の約70パーセントがこの地域に住んでいます。
今後に目を向けると、平成27年以降に人口が増加すると期待されている埼玉県の市町は15ありますが、そのうちの12の市町がこの国道沿いにあります。
着実に人口増加が見込めるエリアとなっているわけです。こういった理由で、この地区には多くの資本が投下されています。
入間の三井アウトレットパーク入間や越谷レイクタウン、レイクタウンアウトレットなどがこの数年に完成しています。
今後も春日部市下柳地区にショッピングモールの建設が予定されているなど、ますます人・物・資金の動きが活発になっていくことが予測できます。
不動産取引が活発に行われていく埼玉県の南部にこれからも注目していきたいエリアと言えます。
また「埼玉県の不動産価格の動向」「埼玉県のマンション価格の動向」「埼玉県の土地価格の動向」もあわせて参照下さい。