
住宅ローンを一括返済
住宅ローンなどが残っている不動産を売却するには、ローンを一括で返済する必要があります。
手順としては借りている金融機関に一括返済の申し入れをすれば大方の流れなど手順は教えてくれます。
あとは金融機関が指定するとおりの手順をふめば完了となります。一般的に用意するものは下記の通りとなります。
- 住宅ローン返済口座の通帳
- 印鑑(通帳に登録されているもの)
- 運転免許証、各種健康保険証などの本人確認書類
一括返済をするときの注意点
ここで注意する点が2点ほどあります。
まずひとつめは、住宅ローンを一括返済する手数料がかかるという点です。
なお金融機関、借りている金利タイプ(固定金利・変動金利)により手数料は異なるため、申込をする前に一度費用を聞いてきいておきましょう。
手数料とローン期間にかかる金利を比較して、しっかりと計算した上で一括返済することをお勧めします。
次に注意する点は抵当権抹消です。
これは住宅ローン(債務)の担保として不動産に設定されていた抵当権を抹消することです。
金融機関によっては、抵当権抹消をしてくれる司法書士を紹介してくれることもありますが、これには費用がかかります。
目安としては数万円程度となります。
しかし自分でもわりと簡単にできるため興味のある方はトライしてみてください。費用も数千円で済みます。
金融機関で抵当権抹消を行うことはないため、ご自分で手配する必要があります。
そのままにしておく抵当権の登記がのこったままになってしまい気分的によくないだけではなく、後々不動産を売却するときに面倒になりますので、早めに抵当権抹消はしておいてください。
本当に一括返済していいのか?
実務的な手順は上記の流れになりますが、実は住宅ローンを一括返済する前に資金計画を再考する必要があるのです。
例えば車を買い替えたいからカーローンを新たに組む、子どこが大学にいくから教育ローンを組むなどの予定がある。
こういった予定があるのに住宅ローンの一括返済を行おうという人は一度考える必要があるのです。
それは金利についてです。住宅ローンは金融商品の中で一番金利の安いローンです。
そこでカーローンや教育ローンと比較してみて下さい。新たに組んだローンの金利の方が高いのがわかります。
こういったケースの場合、住宅ローンの一括返済に回す分の現金を車の購入費、教育費にまわすことでよけいな金利を支払う必要がなくなるのです。
住宅ローンは金額が大きいために、だれもが早く完済してしましたいとおもうでしょう。
しかし一括返済する資金を今後かかるであろう購入資金にまわすことで、結果的には資産が増えることにつながりますので、しっかりと金利を比較することをあたまに入れておくといいでしょう。