
近隣トラブル
Airbnbは自分の持っている不動産を、世界中の人を対象にインターネット通じて有料で貸し出す斬新なサービス・システムです。
そして日本国内でも多くの不動産投資家の注目を集め、東京、神奈川、大阪など大都市を中心に全国に広がっています。
そんな斬新なサービス・システムを提供するAirbnbですが、ホストがAirbnbで不動産を運用する時にしっかりと対策を考えなければならないことがいくつかあります。
その中でも日常的に問題となるのが、近隣住民とのトラブルなのです。
外国人利用者のトラブル
日本国内のAirbnbサービスを利用するゲストの多くは、日本人ではなく外国人旅行者です。日本人が国内旅行に利用する人もいますが、割合的に外国人旅行者が大多数となります。
例えば区分所有、賃貸用のマンションなどの共同生活をする物件の場合を例にとってみましょう。
見知らぬ外国人が、入れ替わり立ち代わり部屋を利用していていたら、あなたならどう思うか想像してみて下さい。さらには夜中に騒いでいたり、共有部分にゴミを散らかすなどを目撃したらどう思うでしょうか?
管理規約で認められていれば、ある程度のことであれば問題にはならないかもしれませんが、そうでない場合にあなたでしたらどういった行動をとるか想像してみて下さい。
利用者の大半は外国人
当然ホストの立場からすれば、Airbnbやゲストを迎え入れることがどういったことかを理解していていますが、近隣住民からすれば迷惑行為としか認識できないのです。
仮にゲストに悪意が無い場合でも、外国人であるゲストは日本のマナーや文化を知らずにトラブルや問題を引き起こしてしまう可能性も十分にあるからです。
旅先ということも後押しする原因になり、深夜遅くまでパーティーで盛り上がったりして騒音問題が起こることも容易に想像できでしょう。
また通路・共有スペースなどで花火・飲酒・喫煙などをして後片付けをしないといった報告もあり、外国人旅行者と近隣住民と間でトラブルが発生しているのです。
近隣住民とトラブルになれば、民事、刑事事件に発展するケースもないといえません。
そうなった場合はホストが間に入って仲裁しなくてはならないことや、ホスト自体が損害賠償を請求されるといった可能性も十分にあります。
外国人旅行者は日本の『近所さんの文化』や『公共意識』などに対する認識が日本人とは異なる場合が多く、これらが原因で近隣住民とのトラブルを生みだすことになるのです。
ここで重要なのはAirbnbを利用する外国人旅行者は日本人に迷惑をかけたいのではなく、単純に日本旅行を楽しみたいと思っているのです。
単純に文化や考え方の違いで、悪意はないのに迷惑行為と誤解されてしまうこともあるかもしれません。
そうならないように、ホストはゲストのための部屋の使い方マニュアルを用意したり、具体的な禁止事項を明記するなどで未然にトラブルを防止する必要があるのです。
近隣トラブルを防ぐために
大事なのはAirbnbを利用するホストとゲストがきちんとコミュニケーションを取ることです。
ホストはゲストにきちんと部屋を利用する上で最低限度のルールとマナーを教え、ゲストにしっかりと守ってもらうように誓約をしてもらうのもいいかもしれません。
また、近隣住民の方とホストがしっかりとコミュニケーションを取り、Airbnbについて説明をしっかり行い、円滑な関係を築くことも大切です。
Airbnbやゲストの情報をきちんと伝え、間違った印象を与えないことが大切なのです。
そして何よりも近隣住民の方々の協力と理解なしではトラブルなしの運営は困難であることをしっかり認識することが重要なのです。
※民泊に関わる最新の法令については国土交通省観光庁HPをご確認下さい。