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2018年1月7日、仮想通貨市場全体の時価総額は、史上最高値となる94兆円を記録しました。

以降、反転の兆しを見せた相場は下落傾向をたどり、市場センチメントは悲観ムード一色に。

では仮想通貨はこのまま終わりを迎えてしまうのでしょうか?

時価総額チャートから見る仮想通貨の将来性

まずは仮想通貨市場の時価総額の変化と現状を見てみましょう。

下記のチャートは、2017年8月から2018年2月までの仮想通貨全体の時価総額に推移を現しています。

仮想通貨の時価総額は、昨年10月初頭からのビットコインの価格上昇に合わせて急騰が始まりました。

仮想通貨チャート01

仮想通貨の時価総額チャート(2017年8月~2018年2月)

出典:CoinMarketCap

12月に入ると、ビットコインが一時240万円に迫るフェーズも見られましたが、その後、激しい乱高下とともに調整入り。

50日線を割り込むまでの間は、市場も上昇トレンドはまだ継続と見てお祭りムードが続いていました。仮想通貨はこのままずっと上がり続けるとの期待がもっとも高まった時期でした。

一方、そんな期待の膨らみに反して、ビットコイン価格が50日線を割り込んでローソクが確定した翌日の1月16日に売り浴びせが始まりました。

ここを起点に市場では、「ビットコインはもう終わった」との声が頻繁にみられるようになり、悲観ムードが強まってきました。

現状は、2月5日にビットコインが65万円を付けてからのやや戻してきている状況であり、時価総額全体では、約50兆円程度まで回復ののち、方向感を探っている状態といえます。

上記が、2017年末から2018年頭にかけて、仮想通貨急騰落の流れです。

では、ここで、もう一つチャートを見てみましょう。

仮想通貨の時価総額チャート(2016年7月~2017年1月)

出典:CoinMarketCap

こちらのチャートは、さきほどのものからちょうど1年前ほど手前にずらした、2016年7月から2017年1月までの全体の時価総額の推移です。

最近の動きと同様に、2016年末から2017年頭にかけて急騰落が起こっていることが分かります。

金額に注目してみると、最近が500B$(5000億ドルの意)、1年前が17.5B$ですので、この状態から1年間の間に、仮想通貨市場は約30倍の成長を遂げていることになります。

1年前の暴落時も、多くの投資家、仮想通貨の未来に希望を失っていたようです。

「ビットコインはもう終わりだ」と語っていた人の中に、その1年後、ビットコイン価格が200万円を超えると予想できた人はどのくらいいたでしょうか?

今後1年間の推移が、昨年1年間と同様の経過をたどるかは分かりませんが、そうなる可能性に考えられるではないかと感じています。

ビットコインはテクニカル的に転換点!?

次に、ビットコインの最近の価格動向を見てみましょう。

下記のロウソクチャートは、2017年12月中旬から2018年2月末のビットコイン価格の推移(日足)を示しています。

直近2か月の間で、3度の特徴的な底値が作られており、典型的な逆三尊型がもうすぐ成立しそうなのがお分かりいただけるでしょうか。(3つの黄色の〇が底、水色の三角形が逆三尊型を示します)

仮想通貨チャート02

ビットコイン価格チャート(2017年12月下旬~2018年2月末)

逆三尊型というテクニカルパターンは、下落トレンドからの転換を示唆するサインとして知られています。

このパターンが日足レベルで完成すれば、年初からの調整フェーズ終了に向けた強いサインと考えることができます。

今後、もう一度ビットコイン価格が上昇トレンド入りするかどうかは、今度の価格動向次第ですが、その可能性は十分に考えられるのではないでしょうか?

コミュニティの拡大が価値を高める

仮想通貨は、他の金融資産(株式や債券など)のように、具体的な資産価値の裏付け(株なら株式会社の収益、国債なら発行した国の財政など)を持ちません。

そのため、適正価格を計算によって求めることが難しく、その通貨自体への信用や期待感のみで価格が決まっているのが現状です。(価格の乱高下が起きやすいのはこのためです)

一方、適正価格を考察する方法が全くないというわけでもありません。

仮想通貨市場は、それぞれの通貨が独自の経済圏、いわゆるコミュニティを形成しています。

仮想通貨を一種のコミュニティとして考えた場合、下記のような考え方を使って、仮想通貨の適正価格を考えることができます。

メトカーフの法則

「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザー数の二乗(n2)に比例する」

メトカーフの法則は、「ネットワーク通信の価値がどのように決まるか」という問いに対する一つの答えであり、インターネットの普及とともに、ユーザー同士のつながりや相互的なネットワーク(ユーザーコミュニティ)にも当てはめて考えられるようになりました。

ビットコインのような特定の仮想通貨を、一種のユーザーコミュニティと捉えて、メトカーフの法則の考え方を当てはめるなら、「その仮想通貨を利用する人が増えるほど(コミュニティが成長するほど)価値は高まる」と考えられます。

つまり、普段の生活の中で、仮想通貨で支払いや決済ができる場所が増えたり、利用者同士の仮想通貨を介したやり取りが増えるほど、ビットコインの価値は高まっていくとの予想が成り立ちます。

現状、ビットコインを始めとする仮想通貨の実利用は、まだ始まったばかりです。

今後、仮想通貨を介したやり取りは、実生活の中でどんどん増えていくと考えられています。

その時、仮想通貨市場が果たしてどのくらいの規模になっているかは分かりませんが、少なくとも個人投資家たちが悲観しているほど、仮想通貨の未来は暗くないと感じています。

bitFlyerがヤマダ電機と提携、一部の店舗でビットコイン決済が可能に|BITDAYS

ビットコイン決済

※2018年1月末に、ヤマダ電機の一部店舗でビットコイン決済の受け入れが開始されました。今後、仮想通貨支払いを受け入れる大手商社も増えてくると思われます。

ブロックチェーン技術の普及は進んでいく

「仮想通貨=コミュニティ」の考え方を、仮想通貨を構築しているバックグラウンド技術であるブロックチェーンにまで拡大して考えると、さらに見え方が面白くなります。

2018年の仮想通貨テーマの一つに「分散型アプリケーション(Dapps:ダップスと呼びます)」があります。

Dapps構築が可能なさまざまなブロックチェーン上のプラットフォームを利用して、今後、管理者不在のオープンソースプロジェクトが増えてくると予想されています。

Ethereumのブロックチェーン上でDappsを作って動かす場合、そのアプリケーションの動作は、Ethereumのブロックチェーンを使用しています。

このことは、NEMプラットフォームをはじめとする多くのDappsプラットフォームでも同じです。

もし今後、ブロックチェーンを利用したアプリケーションが多く開発され、その利用者が増えてきた場合、それは、ブロックチェーンという大きなコミュニティの利用者が増えるということに他なりません。

メトカーフの法則を準用すれば、「利用者が増えればそのブロックチェーンの価値は高まる」と考えることができます。

実際に、2018年には、Ethereumチェーンを利用したDapps開発が進むと見られており、イーサリアムの価格上昇に期待が集まっています。

今後、ブロックチェーン技術の応用や普及がさまざまな場面で進むにつれ、少なからず仮想通貨の価格へもプラスに影響することが予想できます。

ブロックチェーン

世界最先端の電子国家「エストニア」に移住して、がらっと変わった仕事観

※世界に先駆けて政府の電子化に成功したエストニアですが、そのシステムの基盤にはブロックチェーン技術が使われています。ブロックチェーン技術は、私たちの見えないところで確実に普及が進んでいます。

まとめ

・チャートから見ると、仮想通貨の価格が今後上昇する可能性は十分にある。

・ビットコインの価格調整フェーズは終了に近づいている可能性がある。

・今後、仮想通貨の実生活での利用が進んでいき、利用者も増えていく。

・仮想通貨のみならず、ブロックチェーン技術自体の応用も進み、利用者が増えていく。

上記の観点から考えると、この記事を書いている2018年2月末現在、仮想通貨への投資について、「まだまだ遅くない」と筆者は感じています。

ただし、これまでのような急騰急落は、仮想通貨やブロックチェーン技術の普及が進むにつれて落ち着いていくと考えています。

それと併せて、仮想通貨への投資・投機については、仮想通貨が使われるプロジェクトや普及度合い、売り買いのタイミングなど、よりシビアな判断が求められるようになるとも感じています。

仮想通貨市場にはまだチャンスが眠っているといえるでしょう。

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